Log 素材を撮ったときの色で見る
Log 素材はフラットに映るのが仕様だ。それが Log の意味でもある — そうでなければ 捨てることになるハイライトとシャドウを、カメラが保持してくれる。ただそのせいで、 撮影とグレーディングの間、Mac 上の何を見ても、実際にフレーミングした絵は映らない。
だから、変換できる何かでクリップを1本ずつ開くか、タイムラインに乗るまで待つ ことになる。どちらにしても、何を残すか決めるという肝心の作業を、まともに 見えない状態でやる羽目になる。
Divecut はタイムラインではなくグリッド上で変換する
Divecut は、すでに見ている場所 — ブラウザ — で Log 変換をかける。上と同じ フォルダ、取り込みも書き出しも無し。
これは表示変換だ。ディスク上のファイルには一切手を加えない — 同じバイト列が、 同じ場所に、Log のまま残る。再エンコードもされないし、隣に何かが書き足される こともない。
絵から推測するのではなく、ファイルを読む
画を見て — コントラストが低い、黒が持ち上がっている — Log を判定しようとする 方法もある。だがそれだと、意図的にフラットに撮ったものまで誤判定するし、 S-Log3 と V-Log の区別もつかない。Divecut はカメラが記録した中身を読む — maker notes、埋め込み XML、メーカー独自の box。Apple Log、S-Log 系、V-Log 系、 F-Log 系、N-Log 系、LogC 系、C-Log 系、D-Log 系、Blackmagic Film 系、それに HLG まで、16種類の変換を内蔵している。
カメラがファイルにラベルを付けていない場合は、そのカメラが何を撮るかを一度 Divecut に教えれば、以降そのカメラのクリップすべてに反映される — 来月取り込む ものも含めて。任意の .cube LUT を読み込んで Log 形式ごとに割り当てることも できるし、編集ソフトがすでに使っている LUT フォルダを Divecut に指定すること もできる。
バッジは、分かっていることと推定にすぎないことを教える
この部分は、見た目以上に重要だ。素材が何かを黙って決めつけるツールは、いずれ 自信満々に間違える。そうなったとき、どのクリップを疑えばいいのか分からなく なる。だからバッジは、次のケースを区別する:
- S-Log3 — ファイルにそう書いてある。
- 709 — Rec.709 だと確認済み。推定ではない。
- 709? — ファイルには何も書かれていなかった。これはフォール バックで、そうと分かるように「?」が付いている。
- RAW — RAW。これはまた別物だ。
そして、すべての変換を一括でオフにするスイッチがひとつある。見たいときは いつでもフラットな原本を見られる。あくまで表示上の話で、書き出す内容は どちらでも影響を受けない。
なぜ LUT を焼き込んで終わりにしないのか
変換をファイルに焼き込んだ瞬間、Log で撮った意味であるラティチュードを捨て、 本来グレーディングで下すべき判断を先に決めてしまうことになるからだ。Divecut はこの2つを分けている — 変換は素材の見え方であり、クリップが DaVinci Resolve へ渡るときは Log のまま渡り、変換はピクセルではなくタイムライン情報として 引き継がれる。新しいファイルが本当に欲しいとき — プロキシや、クライアント 確認用のコピーなど — は、それは明示的な書き出しの話で、変換を焼き込むかどうか はそこで意図的に選ぶことになる。
Divecut は macOS と iPad 向けの素材ブラウザです。Log クリップを撮った ときの色のまま表示し、言葉で探せるようにし、選んだ素材を Log のまま DaVinci Resolve へ渡します。できることをすべて見る。